クラスTシャツにブランドロゴやキャラクターを使っても大丈夫?

クラスTシャツにブランドロゴやキャラクターをデザインしてもいいのでしょうか?クラスTシャツを作ると決まったら、デザインはクラスの話し合いで普通は決めますが、ロゴを入れたり、キャラクターを入れたりしてデザインしたいという意見は出てくるものです。ここではクラスTシャツと著作権の関係についてお話しします。

ロゴやキャラクターをクラスTシャツにプリントしたい

クラスTシャツ,クラT

ブランドや企業のロゴ、アニメのキャラクターなどをクラスTシャツにプリントする。これができれば、校内イベントに向けてクラスメイトたちの士気も高まりそうなものですが、実際はそうかんたんにはいきません。クラスTシャツなど、どこかに販売するつもりはないものであっても、他人が権利を持つものを勝手に使うことは許されません。実際、校内で着用するだけなのに、「なんでそんなに問題なの?」と思うかもしれませんが、そういったクラスのために、クラスTシャツ作りであっても、著作権について考慮しなければいけない理由をご紹介します。

校内イベントに向けての準備は「授業」ではない

実は「学校」という場所は、著作権の利用において優遇されています。音楽の授業を思い浮かべてください。音楽の授業ではさまざまな楽曲を歌ったり演奏したりしますが、これらの楽曲にはすべて権利者がいます。音楽の授業で楽曲を使うだけでも権利者に使用料を払わなければいけないのでしょうか?答えはNoです。学校の授業であれば、著作権の存在する楽曲、本、などの内容を使用することは許されています。同様に、体育祭や文化祭などで音楽を使用することも認められています。このままなら、体育祭に向けてデザインを使ってもいいと思うかもしれませんが、やはり使うことは許されません。校内イベントへ向けて「準備」することや、校内イベントで「着用」することに関しては、このルールが適用される範囲外になるのです。

パロディは認められるのか?

ブランドやキャラクターをオマージュしたパロディTシャツは、Tシャツファンの間では一つの分野として認識されています。ブランドロゴやキャラクターとまったく同じわけではないので、複製して使用してもおとがめ無しのように思えるかもしれませんが、やはり権利の侵害に当たる可能性があります。ただ、このあたりの判断は微妙で「似てる」「似てない」という個人の主観による部分も多大にあります。「元のブランドやキャラクターが明らかにわかる」ことが分岐点になりそうです。

・クラスTシャツの王道パロディTシャツについて

クラスTシャツの世界では実際、このパロディ系のデザインは高い人気を誇っています。多くのTシャツプリントショップのテンプレートやカタログには、パロディ系デザインが豊富に用意されていることからも、その人気をうかがい知ることができるでしょう。パロディTシャツは、世界的にも人気が高く、ネットショッピングモールなどでの取引も盛んです。ただ、だからといって正当な理由になるわけではなく、実際に販売停止の処分が下されることも日常茶飯事です。
パロディの対象は多岐にわたり、「企業ロゴ」「製品ロゴ」「企業キャラクター」「アニメキャラクター」などのパターンがあります。すでに触れたとおり、権利侵害の分岐点は、オリジナルとの関連性が明らかにわかること。しかし、オリジナルとの関連性のわからないものに「パロディ」としての存在意義があるのかどうか、考えれば誰でもわかることでしょう。そのため、パロディTシャツは、著作権の観点では基本的に「アウト」と言わざるを得ません。

グループ内で楽しむだけでも著作権には注意

ブランドロゴやキャラクターを、個人やグループ内で私的に使うことについてはどのような判断になるのでしょうか?イメージとしては、ネットショップなどで勝手にこれらを使用した製品を販売するとすぐに捕まりそうですが、プライベートで楽しむ分には特に問題は起こらなさそうです。ただ、著作権というものは理解が難しいもので、販売目的であろうが、私的利用であろうが、権利者に無断で使用すれば、それは著作権の侵害に当たるのだそうです。

ワッペンにも注意

最近、サッカーや野球などのユニフォーム系クラスTシャツが人気を集めています。クラスTシャツ作りの際に、たとえば自前でオフィシャルではない「レアル・マドリード」のワッペン、もしくは類似したワッペンを手に入れて縫い付けたとしましょう。これももちろん権利の侵害に当たります。ネットショップでは企業ロゴのワッペンやロックバンドのワッペンなども販売されていますが、権利者が認めている製品以外を使うことは、あまりおすすめできません。

パブリシティ権にも注意

権利者に無断で使ってはいけないものはほかにもあります。クラスTシャツでは、大好きでたまらないアイドルの写真、ロックバンドのイメージなどを入れたいと思っても、当然ながら使用することはできません。肖像権という言葉はよく使われますが、実は日本の法律では肖像権が定められているわけではありません。ただし、芸能人やスポーツ選手などの著名人には、その肖像に金銭的な価値が発生することもあり、この権利(パブリシティ権)は守られています。

デザインの盗用を避けるには

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クラスTシャツ作りにおいて、企業ロゴやキャラクターのほか、他人の権利を侵害しないようにする有効な方法があります。

使用許可を得る

デザインの盗用を避ける方法として、権利者に「使用許可を得る」方法があります。もっとも正統派の方法にも思えますが、これから製作するものがクラスTシャツであることを考えれば、非常に現実味のない解決策でしょう。

プリントショップのデザインテンプレートを使う

クラスTシャツの場合、デザインの盗用を避ける現実的で有効な解決策は、プリントショップのデザインテンプレートを使用することになるでしょう。特にパロディTシャツの場合は、各ショップが多種多様なデザインを揃えています。テンプレートからデザインを選択して、装飾やウケる背ネームを考えるだけで、インパクト抜群なクラスTシャツを作ることができます。すでにあるデザインを使うので、盗用だと指摘される心配もあまりありません。
また、すべてオリジナルデザインでプリントを依頼する場合でも、ロゴやキャラクターを勝手に使用したデザインは、高い確率でプリントを断られてしまいます。コピーの製作に加担することは、プリントするショップにとって大きなリスクになるのです。

クラスTシャツでも著作権を気にするわけ

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ご存じの方も多いと思いますが、著作権の侵害に対し非常に厳しい姿勢をとっているのがディズニーです。物販系や商社などで、この事実を知らない人はいません。校内の制作物に関しても厳しい態度をとった前例があるほどなので、限られた人間が着用するだけのクラスTシャツであっても、気に留めておく必要があります。
またスマートフォン、そしてSNS全盛の時代だと言うことも考慮しなくてはなりません。TwitterやInstagramを中心に、多くのクラスTシャツの画像が投稿されています。「炎上」や「バイトテロ」など、SNSやインターネットを発端とする件は後を絶ちませんが、見知らぬ人の目にも触れる可能性のある投稿に関しては注意する必要があります。
クラスTシャツ作りはみんなで楽しむことが一番。著作権についてを頭の片隅に入れつつ、クラスが一丸となれる「ウケる」Tシャツをデザインしてみましょう。